「前半は面白い、後半は色々気になった」僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション 映画よく観るマンさんの映画レビュー(感想・評価)
前半は面白い、後半は色々気になった
前半はとてもワクワクする始まりで予告やゲーム等でコラボして宣伝役になってたステルススーツが登場!けど本当に冒頭の数分だけであとはもうこのステルススーツ登場しません、なんならステルスって言っておきながら強行突破で敵の支部に突入します。
その後色々あってゲストキャラのロディくんが登場しますが俳優の吉沢亮さんの演技は本当に上手でした。声優さんとコメディ的なやりとりからしんみりした雰囲気のシーンまで全然違和感がないですし絵の表情とちゃんと合っていて映画に集中できました。またストーリーは全体的に通してとても良かったですが所々ストーリーで???と気になる所や尺の関係で変なテンポになる所があったので箇条書きでまとめます。
・ステルススーツの出番の少なさ
・演出家さんの好みなのか冒頭からテロで市民のパニックと死に近い描写が悍ましすぎたり、敵のボスの紹介でヒーロー達の死体の山のてっぺんで立ってる描写を挟むなどジャンプ本誌派の人は見慣れてきているかもしれないけれど、アニメで追ってる人には少し過激な表現かもと思った。
・黒鞭使いこなす描写がめちゃくちゃ出てくるけれど
車を引っ張るシーンは黒鞭より後ろから押した方が普段のデクならもう少し楽々だったと思う(車も軽そうなタイプのやつだったし)
・敵に追われる身になって一夜をロディと過ごすシーンでデクがぐっすり寝てしまい家族が心配になったロディが警察に連絡してトランクを渡そうとするが敵に襲われそれをデクに助けられ和解?そのあとデクに協力するために車を用意するロディまでの流れは分かるけどその際もデクは寝てしまい起きたらロディが準備してわりぃ起こしちまったか?のシーン、普通ならよくあるシーンかも知れないが、学生だしヒーロー仮免前とかならまだわかるけどインターン何度もこなしたり強敵と戦ってきてプロヒーローと世界規模のミッションに参加するヒーローで、しかも一応頭脳派のデクが2度も寝て気づかない描写はどうなんだろうというのが少し気になりました。
・ワールドミッションに参加してない一部のA組、相澤先生、ミリオなどが寮でテレビを見てるシーンが映る→まだわかる
そのあと敵の爆弾を仕掛けた放送を聞いた市民がパニックになって日本でワールドミッション遂行中の他ヒーローが爆弾探しながら市民の誘導や怪我の対応、敵複数人との戦闘でいっぱいいっぱいのシーンが流れる→寮のメンツや相澤先生も映らないだけで助っ人出てるのかなと想像→実際は朝までずっと寮にいてみんな帰ってくるかそわそわしてただけだとエンドロールでわかる
これが特に気になりました。もちろん学生なので指示が来なかったりインターン先の監察の下でしか急なヒーロー活動などは出来ないかもしれませんがプロヒーローの相澤先生までもがそこでニュース見てるだけって…となりました。
・詳しい戦闘描写は省きますが敵2人と轟、爆轟がデクとロディを守って戦うシーンで頼む!助けてくれ!裏切ったなぁぁぁ!乗ってるヘリ爆発、魂の救済をみたいな敵団体のスローガン?言いながら自殺みたいな戦闘シーンがテンポ良すぎて逆にちょっとシュールでした笑
・最後に敵のボスは全ての能力を反射する個性でデクが個性をぶつけずに殴りに行ったり試行錯誤するのですがそもそも殴らなければ自分の技が反射されずダメージ食らうこともないし、敵は足が速かったりするわけじゃなさそうだからデクの個性と頭ならボスを突破して爆弾の解除キーのチップをさせたのではと思いました。ボスの部屋にはレーザービームを出してくる装置があるから突破も難しいみたいな描写はボス戦の頭で出てくるのですが途中デトロイトスマッシュエアで全部破壊してるしなんでデクは敵の個性も全部わかってるのにひたすら殴って倒さなきゃいけないになってるのかが不思議でした。
なんか分かりにくい箇条書きになりましたが気になった部分以外は本当にストーリーやキャラ達の掛け合いが面白く、ロディの個性がわかると色んな描写を思い出した時になるほど…と思う部分が出てきて2周目観たらまた印象が変わるかもしれないなという感じの映画でした。