「ブルースよりも人種問題にクローズアップ」マ・レイニーのブラックボトム いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
ブルースよりも人種問題にクローズアップ
当時全くアンテナにかからない作品だったが、第93回アカデミー賞主演男女優等々5部門ノミネートで衣装デザインとメイクアップ&ヘアスタイリング賞授賞とのことで鑑賞。
「ブルースの母」のブルースをたっぷり聴かせてもらえるものの思いきや、どちらかというと人種差別をリアルに表現していたり、バックバンドの控え室での揉め事シーンが多く閉塞的だったりで、全体を通してずっしり考えさせられる重い仕上がり。ましてや、衝撃のラストシーンはしばらく放心状態になるほど苦しい。
役者陣の名演技も光りとても良い作品だとは思うのだが、目を背けてはいけないプレッシャーに押し潰されそうになるのがやはりつらい。
チャドウィック・ボーズマンの遺作ということもあり、観終えてしばらく動けなくなってしまった。
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