星の王子ニューヨークへ行く2のレビュー・感想・評価
全22件中、21~22件目を表示
現代社会を反映した続編
能天気でノリノリな雰囲気を纏っていた前作から30年以上経ての続編。そのテイストは今回も引き継いでいるものの、より強調されているのは、古き慣習やしきたりへの反発とダイバーシティ。
「国王は男性じゃないと務まらない、女性は職を持てない」という凝り固まった考えは、何もフィクションではなく現実社会にもある。そうした事情を取り入れているあたり、製作・主演のエディ・マーフィは否定するも、やっぱりアメリカを騒がせたトランプ政権への反動が込められていると思う。
グラディス・ナイトやモーガン・フリーマン、はてはジョン・レジェンドといったアフリカ系著名人が多数カメオ出演しているのも豪華だし、何といっても前作を観ている人ならニヤリとするシーンも盛りだくさん。
ただ、前作では強盗役で出ていたサミュエル・L・ジャクソンの再登場もあるかと期待していたが、さすがにそれはなかったようで(アーカイブ出演のみ)。
俺たちは家族!時代は繰り返す
同じく異国からアメリカにやって来るオリジナルから比較的歳月が経ってから製作された『ボラット』待望の続編がすごく良かった(しかも必然性があった)ことと、本作があのNetflix良作伝記映画『ルディ・レイ・ムーア』の監督 × 主演コンビ(で今度はAmazon Prime)だから本作も期待していたのだけど、そんなに笑えなかったかも。結局同じことを繰り返すのか、時代は繰り返す。脚本の甘さとか否定できない。前作ほど面白くもフレッシュでもなかった気がしたけど、このありがちでバカバカしい跡継ぎ問題バカ騒ぎパーティーは嫌いにもなれないわけで、前作のファンはじめ好きな人は好きになれそう。ノスタルジー込みの微笑ましい気持ちで見るのが正解か。本作は世代を超えないかもしれない。コメディ版『ブラック・パンサー』ともならず?というよりはまだ『シャフト』の方が感覚的に近いかもしれない。サンダーバードを追え!から始まり自分を生きる。結構キャスト豪華。エンドロールまで美味しい仕上がり、ジョン・レジェンドの美声聴ける。おやすみ!
全22件中、21~22件目を表示