「現代社会を反映した続編」星の王子ニューヨークへ行く2 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
現代社会を反映した続編
能天気でノリノリな雰囲気を纏っていた前作から30年以上経ての続編。そのテイストは今回も引き継いでいるものの、より強調されているのは、古き慣習やしきたりへの反発とダイバーシティ。
「国王は男性じゃないと務まらない、女性は職を持てない」という凝り固まった考えは、何もフィクションではなく現実社会にもある。そうした事情を取り入れているあたり、製作・主演のエディ・マーフィは否定するも、やっぱりアメリカを騒がせたトランプ政権への反動が込められていると思う。
グラディス・ナイトやモーガン・フリーマン、はてはジョン・レジェンドといったアフリカ系著名人が多数カメオ出演しているのも豪華だし、何といっても前作を観ている人ならニヤリとするシーンも盛りだくさん。
ただ、前作では強盗役で出ていたサミュエル・L・ジャクソンの再登場もあるかと期待していたが、さすがにそれはなかったようで(アーカイブ出演のみ)。
コメントする