「ノスタルジーに浸る(ややネタバレ)」ボクたちはみんな大人になれなかった おがさんの映画レビュー(感想・評価)
ノスタルジーに浸る(ややネタバレ)
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この映画は現代から過去にどんどん遡っていく形式で進んでいきます
もし、通常の時系列で進む映画ならノスタルジーを感じることは出来ず、冴えない男の物語という印象になっていたかも知れません
冴えない男が今までどんな人生を歩んできたのか、そしてこの主人公にも初々しい、キラキラした時間があり、そこにはもう戻れないのだという事実が感傷とノスタルジーを感じさせます
主人公は過去に文通で知り合ったかおりという女性と付き合うことになりますが、結局別れてしまいます
原因は、主人公が結婚を考えておりそれがかおりにとっては「普通」だったからでしょう
それからしばらくして、主人公に再び彼女が出来ますが、結局別れてしまいます
恐らく、主人公が本当に好きだったのはかおりであり、胸にずっと刻まれ続けていた
その為、今の彼女のことを好きになりきれなかったのではないでしょうか
タイトルの僕たちは大人になりきれなかったの、大人になる=割り切って好きではない相手と結婚することであり、主人公の心の奥にはずっとかおりがいた
過去を遡ることで最後に分かったのは、主人公が一途な少年だったのだ、ということでした
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