「こんなホテルは嫌だ」マスカレード・ナイト Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなホテルは嫌だ
原作は未見ですが
ちらちら長澤まさみとキムタクが
なんかやってたなーくらいの感じ
ホテルを舞台にした映画・ドラマっていうと
結構あれこれありますが個人的に覚えてるのは
石ノ森章太郎原作の「HOTEL」
三谷幸喜の「THE有頂天ホテル」あたりでしょうか
ホテルを訪れる様々な客の人間模様がロビーで交錯し
様々なエピソードが重なっていく方式は
「グランドホテル方式」なんて言葉もあります
この映画は「無理です」をホテルマンのポリシーとして
絶対言わないホテルマン山岸と
ホテルに潜入して色々難事件を解決してきた
敏腕刑事新田のコンビを復活させ再びホテルで起こる
かもしれない殺人事件を阻止すべく動く物語の
ようです
コルテシア東京のおもてなし精神は
看板を隠すためにたくさんの風船で隠す
プロポーズしたいのでバラを敷き詰めろと
言ってきた客の会い方が断りたいと
言ってきたのでスイートピーを敷き詰める
とか常軌を逸して怖いくらいです
対する新田は冒頭アルゼンチンタンゴで
延々踊るシーンから始まり既に嫌な予感がしますが
謎の殺人事件の犯人がコルテシア東京の
仮装カウントダウンパーティーに来るという
タレコミから休暇を返上して呼ばれます
警察は仮装を解き顔を確認したいとホテル側に
要請しますが殺人事件が起こる(=客が損害を被る)
かもしれないというのにコルテシアの支配人たちは
「お客様へのサービスは変えられない」
「お客様は仮面をかぶってホテルに来ている」とか
わけのわからないことを言って拒否します
まあそうしないとお話し的に盛り上がらないのは
わかってますがこいつら狂ってます
明らかに悪戯の爆破予告でもビルから避難させたり
現実はちゃんとやっているから
何言ってんだコイツ感しかしない
状況的にはホテル内の閉鎖された空間で起こる
謎を外部の警察の仲間に調べさせて徐々に真相が
わかっていく展開なのですが
つまり推理する要素がほとんどありません
新田もひらめいたように行動し理由も説明する
のですがイマイチ意味が分かりません
真犯人はいかもに今っぽい感じの存在
なのですが突然全然別の事件の話を
し始めてそれまでホテル内で起こっていたことは
ぜんぶ囮か関係ありませんでしたというのは
唖然としました
まあ東野圭吾ってドラマ向けのトンチンカンな
シナリオばっか書いてるイメージもあってか
そんなに期待してませんでしたがその通り
だったんですが
キムタクもほんとスクリーン映え・・しません
何をやってもキムタクとよく言われますが
それはしょうがないと思います
作り手がキムタクしか求めていないのですから
その他のキャストも定番中の定番すぎて
面白みは一切なし
あとこれ一番言いたいんですけど
なんかライムスターの宇多丸さんも一時期
なんかの映画で言ってた気がするんですが
「ロサンゼルス」って「ロス」って略しますかね?
それって一般的ですかね?
個人的には三浦和義の「ロス疑惑」
しか浮かばないんですけど
略さずに「ロサンゼルス」かLAって
言うべきだったと思う
そういうどうでもいいとこばっかり
気になる話だったと言うことです