「「ブルーベリーとミントが足りません!」」マスカレード・ナイト ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
「ブルーベリーとミントが足りません!」
久しぶりの映画鑑賞です。映画館にわざわざ足を運んで映画を観る、この特別感。やっぱり良いです。(だから、ぜひぜひ良作を観させて下さいな)
さて本作品です。前作も映画館で観ましたが、新田と山岸の掛け合いは面白かったものの、前作の内容が私には全く思い出せません。ミステリーというよりはバディものと感じました。
俳優は良いとして、演出が惜しいです。
まずこのホテルの魅力があまり伝わって来ないです。テレビ番組でホテルを紹介する時は、客目線でドアを開けて中に入り、あちこち見せるとか、料理を映すとかしますが、この映画はロビーと宴会場以外はホテルの裏側のシーンばかりだし、調理や給仕している場面がほとんどないからです。ここに泊まりたいか?別に、と思います。
「ホテルマンは『無理です』は禁句」というのは、この言葉がキツく聞こえる事もあり、高級ホテルではそうなのかもしれませんが、何でも要求を聞く、という事では無いでしょう。
”想い出のケーキ(?)”なのに急きょ作ってくれという客もおかしいのですが、マジパンで凝った飾り(クリスマスケーキに乗っている、食べられるサンタとかです)を作れならともかく、パティシエがブルーベリーとミントを省こうとするなんて、かなりおかしいです。このホテルのパティシエなら、二人で食べきれるように敢えて小さくして、飾りつけは完璧に再現してくれるはずです。山岸さんがいかに客の要望に応えるコンシェルジュであるかの描写に囚われ過ぎじゃないでしょうか(笑)
犯人は意外でしたが、犯行に至るまでが説明不足で、もったいないです。
とはいえ、豪華な出演者が、無駄遣いでなく、ちゃんと競演していたので、見ごたえはありました。
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