「文字通りの「マスカレード(仮面舞踏会)・ナイト」で、さらに犯人特定のハードルが上がる。良質な脚本×豪華なセット×華やかに繰り広げられる競演!」マスカレード・ナイト 細野真宏さんの映画レビュー(感想・評価)
文字通りの「マスカレード(仮面舞踏会)・ナイト」で、さらに犯人特定のハードルが上がる。良質な脚本×豪華なセット×華やかに繰り広げられる競演!
この「マスカレード」シリーズは「仮面を剥がす刑事」×「仮面を守るホテルマン」という(表面上は)真逆の組合せが面白く、木村拓哉演じる刑事・新田と長澤まさみ演じるホテルマン・山岸というコンビによる化学反応が大きな見どころの一つです。
通常、人間は表と裏の両方の顔を持っていて、その裏の顔を見抜き犯人を見つけ出さなければなりません。これだけでも大変ですが、本作では、そのハードルが一気に上がります。
メインとなる舞台はホテル・コルテシア東京で大晦日に開催されるカウントダウンパーティ。
参加者のルールは必ず仮装すること。
つまり、仮装した状態の参加者500人の中から殺人犯を見つけ出す、というミッションに。
しかも、制限時間は24時間。
そして、ホテル側もプロとして警察官がいるのを悟られないように通常通り接客に臨む必要があるのです。
これだけ過酷なミッションとなると、かなりハードルが上がりますが、それに見合う伏線やトラップなどが入り交じり終局へと向かいます。
いい意味で緊張感が途切れない良く練られた脚本と、映画に相応しい豪華なセットでの華やかな役者のセッション。
まさに日常から解放された時間でした。
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