「良作」Swallow スワロウ さかもとさんの映画レビュー(感想・評価)
良作
きめ細やかで官能的な印象を受ける洗練された絵作り
整った美しい世界の中だからか、作中の”異物”がより実在感を持って感じられる
痛みを伴って快楽を感じ、自己の不在を埋める。
刹那的な悦びに堕ちていきながら苦悶の中で恍惚の表情を浮かべる主人公に、背徳感と美しさを覚えます。
一見するとメンヘラにイライラするだけのただの「キワモノスリラー映画」のように見えるが、それだけで終わらなかったのは
相方の夫をただのモラハラ野郎として安く描き切らない部分が大きかったと思う
時折見せる夫の良心がドラマとして見応えを確実に増した。
ストーリーとしても、最終的にアイデンティティ肯定の始発点を描くラストになってるのが良い
タイトで洗練された良作
痛みはあるが何故かグロテスクさはない
好きです
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