「敬意です」スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち まささんの映画レビュー(感想・評価)
敬意です
昨年「ようこそ映画音響の世界へ」を鑑賞しましたが、本作もいわゆる「裏方しごと」を知ることができる貴重な作品です。
「インタビュー形式」で展開されているので地味目な内容ですが、プロの仕事に誇りを持っている「スタントウーマン」たちの話す内容には重みがあります。
個人的にはキアヌ・リーブス主演の「スピード」と「マトリックス2」での相手役のスタントシーンの振り返り。
映画を観ているときには、エンタメとしてドキドキして観ていましたが、スタント役の方がインタビューで振り返りながらシーンを振り返ると、急にリアルさが増し怖くなります。
「スピード」では、空港滑走路に入ったあとのバスからの脱出シーン。バスの床面からキアヌとサンドラが抱き合って、板みたいな物に乗りながら滑走するシーン。
「マトリックス2」でのトリニティー役のキャリー=アン・モスのスタント役では、高速道路をオートバイで逆走するシーン。
もちろん計算しつくされたスタントシーンだとは思うのですが、各々のスタント役のインタビューを聞くと、本当に危険と隣り合わせなのがわかります。
過去には何度か、悲しい事故もあったようです。そういうスタント役の方々のおかげで迫力のあるシーンが成り立っていると思うと敬意です。
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