「バトルシーンが多め」劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア アヴァロンさんの映画レビュー(感想・評価)
バトルシーンが多め
ソードアート・オンライン(SAO)のアニメは1期、2期、3期、オーディナル・スケールと全て観ています。
1期の序盤を小説で詳細に描いたのがプログレッシブ。
それを映像化し、映画にしたのが今作です。
1期は過去に何度も繰り返し観ました。
だから当然今作の途中からは分かりました。
ただ、その分違いが多く、驚きが多かったです。
アニメ版ソードアート・オンライン1期のファンこそ、観るべきだと思う。
シリアスなバトルシーンが多く、真剣な内容だった。
結城明日奈(ユウキアスナ)が血盟騎士団へ入るまでに様々な出来事が本当はあったと分かりました。
今作は短いながらも結城明日奈の成長が感じられた。
アインクラッドの最初の街登場シーンのBGM。
感動的BGMだったが、よくアニメで知っているシーンだった。
知っていたが、感動した。何故か。鳥肌が立つような。
作画・BGMは最近の映画らしく、非常に良かった。
ソードアート・オンラインの1期のポイント。
それは仮想世界でのヒットポイントが無くなれば、リアルで死んでしまうという話。
SAO世界には他のナーブギアを使用するソフトがあったりして、普通は死なないように出来ている感じだった。
だから、ゲーム(遊び)であってもこれはお遊び(ゲーム)ではない、という発言が重要になる。
普通のゲームソフトというのはただの遊びだ。
だから、ここに登場してきた数千人のプレイヤーらは最初、お遊びだと思って仮想世界へ入ってきた。
最初はナーブギアを新しく購入し、装着し、仮想世界へログインし、ただ単に遊ぶためだけに仮想世界へやってきたのが数千人。
だから、結城明日奈とミトが序盤にログアウトしようとしても出来なかったのがまさに異常事態だった。
普通ならログアウトボタンがあるからだ。
ログアウトボタンが無ければ、あの仮想世界からリアルへ戻れない。
だから2人とも焦っていた。
だから、他の人達もかなり焦っていた。
早くクリアしないと、と。
キリトのシーンが描かれていないが、キリトの部屋のアイテムがあの仮想世界としてはかなり豪華だったので、ゲームが開始した直後にかなり動いていたはず。
まぁ、Lvが上がってなければ今作のBossは倒せなかったから当たり前だが。
興味深いのはミト。
成績は学年TOP。
そしてGame Centerで多分1位の実力を持つ。
結城明日奈は学年2位だった。
だが、ゲーム対決では結城明日奈の方が下手だったようだ。
結城明日奈はSAO1,2,3期でかなり活躍する実力があった。
これらからミトはかなりSAO世界で実力がある。
しかし、アニメでは一切出てこなかった。
ラノベ観てないから今後は知らないが、続きは気になる。
結城明日奈がピンチになるシーンがあった。
アスナファンは焦る。
アニメSAO1,2,3期に結城明日奈が出ていた。
結城明日奈は血盟騎士団に入り、かなり実力がある感じだった。
だが、今作の映画劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリアを観て考えが変わった。
結城明日奈は本当は一番最初、普通のプレイヤーだったからだ。
当たり前と言えば当たり前だが、最初はみんな何も分からない。
ミトが結城明日奈へLectureし、結城明日奈は成長していった。
ソードアート・オンラインファンほど、衝撃が大きい内容だ。
だから、結城明日奈という女性は案外、努力派だったんだなと思った。
SAO2期では結城明日奈の家庭が登場し、学校の成績などが話題になった。
今作でもそれが取り上げられていて、結城明日奈の裏事情がよく分かった。
今作を観てから1期や2期をまた観ても新しい発見があるのかも知れない。
ゲーム(遊び)であってもこれはお遊び(ゲーム)ではない、というのはライフポイントの事で、敵モンスターにやられてしまえばアウト。
普通、仮想世界ならば平気なはずが、デッド。
だから、結城明日奈達は必死にモンスターと戦っていた。
ここを知っているか知らないかでかなり変わる。
1期を知っていれば分かるが、何故、キリト達が急いで攻略しようとしていたのか。
それはリアルの身体があって、早く戻らないと危険があると考えたからだ。
説明が少ないので分かりにくいが、そこも緊迫感を与えている。
キリト達はβテストプレイヤーだった。
この辺は実際のパソコンのネットワークゲームを知っている人達でないと分からないだろう。
無い場合が多いが、αテスト→βテスト→サービス開始、という流れ。
今作の大勢のプレイヤーらと結城明日奈は、サービス開始時に参加した。
キリトとミトなどの極少数はβテストに参加していた。
一番最初のキリトとミトのシーンはβテストラストのシーン。
βテストと本サービスとで大きな違いは無かったようだ。
既に先行してβテストに参加していたキリトとミト、エギルなどは本サービスで一気に進める事ができた。
エギルはβテストに参加していた人達の作った序盤の手引本を大勢に配っていた。
その後、道具屋のようなのをやっていたので、他プレイヤーの底上げを狙っていたようだ。
実力からすればキリト達と共に戦えたはずだ。
結城明日奈が入浴したが、何日も入れなかったからかなりはしゃいでいた。
一見するとただのちょっとした良い部屋だ。
だが、SAOの世界ではあのような部屋を構築するのに多額の費用がかかる。
キリト達は攻略組だった。
だから、多くのプレイヤーらよりもかなり高レベル。
今作のBossはそれら精鋭のPTでも、大苦戦していた。
その意味で1期を知っていても緊迫感を得られた。
途中、複数人でBossを攻撃していると範囲攻撃が来る、という話が出た。
普通のBossならば、大勢で戦うのがセオリー。
だが、それが通用しない。
しかも、アニメ1期には無かった気がする。スタン痺れ効果。
Bossの範囲攻撃で大勢痺れていた。
あの状態では一歩も歩けない。当然、回避不可状態で危険。
それはアニメ2期の痺れ薬事件で明らかだ。
そこでスイッチ技を駆使してBoss相手に1-2人ぐらいで戦う戦法を取っていた。
結城明日奈が助かった直後、キリトが回復ポーションを大量に渡した。
今作のBoss戦からするとレアアイテム。
キリトの優しさが伺える。
結城明日奈はダンジョンで3日間もモンスターと戦い、レベル上げをしていた。
当たらなければ回復ポーションはいらないと。
モンスターを撃破すればゲーム内通貨は入手できる。
だから、戻る事はできた。
キリトは戻った方が良いと言った。
結城明日奈が街へ一度も戻らなかった理由は一刻も早くレベル上げをしたかったからだ。
転移結晶という街へ戻れるレアアイテムがまだ無い頃。
無茶な戦い方な結城明日奈だった。
しかもソロ狩り。
回復アイテムが1つも無い。転移結晶も無い。ソロ狩り。回復Magicもない。
回復手段が1つも無いので、少しでもミスしてライフポイントが減っていけばピンチに陥る。
ミトがレアアイテムのレイピアをGETした。
確か、アスナへキリトがそこそこ強いレイピアを渡していた。
Boss戦でミトのレアアイテムを結城明日奈がGET。
この事からミトのレアレイピアはかなり強力なレイピアだったはず。
キリトの戦利品より強い。
案外影響が大きかったかも知れない。
ミトはゲームセンターでかなりの手練だった。
仮想世界でミトより強いキリトはリアルでもかなりやる方なのかと思った。
声優陣は何ら違和感が無かった。
来年の新作SAO映画も観ます。