「しばし、民話の世界観に酔う・・」岬のマヨイガ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
しばし、民話の世界観に酔う・・
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マヨイガって「迷い蛾」、蛾の話かと思ったら遠野物語にでてくる「迷い家」のことでした。訪れた者に富をもたらすとされる山中の幻の家のことらしい。
原作者の柏葉幸子さんはジブリ作品にも影響を与えたファンタジー作家ということだから折り紙つき、岩手のご出身だから3.11では随分と心を痛められたのでしょうか、震災と遠野に伝わる民話を結びつけ岩手県の狐崎の古民家を舞台に訳ありの少女たちと謎のおばあさんの奇妙な共同生活を描きます。
日本の妖怪ものでは「ゲゲの鬼太郎」が思い浮かぶが妖怪戦争では無く、地に根付いたお稲荷さんの狐、神社の狛犬やお地蔵さんなど日本ならではの悪霊払いの対処法はハリポタとは違った面白さを再認識、日本ってファンタジーの宝庫だったのですね。
声優さんではありませんが天才子役と謳われた芦田愛菜ちゃんと大竹しのぶさんの息もぴったりで物語に引き込まれました。ただ、家出少女と心無い父親という設定は頂けませんね、劇中で誤解を解いて欲しかった・・。
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