ステージ・マザーのレビュー・感想・評価
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それぞれの居場所
J.ウィーバー演じるメイベリンは冒頭に息子リッキーの訃報を知るところから始まる。親子関係は破綻しており父親は彼の葬儀に行くことを拒否しメイベリン一人葬儀に行く事となる。
息子はゲイであり彼のパートナーであるネイサンと出会う。
そこで予告にある通り息子が生前経営していたゲイバーの相続やらを引き継ぐ事を知らされ戸惑う。
ネイサンもまた当初はリッキーが生前ゲイである事を両親は十分に理解してくれてないと聞いていたためメイベリンの存在を拒むが、メイベリンはリッキーと十分に過ごす事ができなかった時間、彼がどう生きていたか興味を持ちその道を進み、次第にゲイバー、そしてゲイに生きる者達の存在を理解し始める。
最終的には彼らゲイ達と理解し友となり、メイベリン自身今後も経営に関わる事を望むが、旦那は最後まで理解することはできず最後は別々の道を進むところで作品は終わる。
良い意味で大きな裏切る展開もなく予告通りにストーリーは進むため非常に見やすく、そしてハートフルな作品である。
特に個人的にこの作品の好きなところはそれぞれの居場所を守る大切さだ。
この世界に生きる誰しもが居場所があり自分が所属するサークルを持つ。もちろんその居場所というのは状況によっては失われる事もある。この作品でいえば経営事情が悪化すればゲイバーに生きる彼らの居場所が失われるのは悲しい事ではあるが仕方のないことでもある。
彼らのような社会的には決してノーマルな居場所ではなく、敵を作りやすい居場所かもしれないが、そういう居場所を否定したり奪う権利は誰にもない。
リッキーはゲイであるが故に生前自分の居場所が中々見つける事ができなかったであろう。だからこそあのゲイバーをこよなく愛し、そして亡くなった今でもその場所を訪れたメイベリンがリッキーの強い意思に惹かれたのではないか。
彼女もまた最後に平穏な生活からこのゲイバーに移り行く姿も彼女が見出した居場所であろう。
また同時に亡くなったからそれでおしまいではなく、亡くなってしまったけど生前に理解してあげられなかった事を少しづつ理解しようと歩んでいくメイベリンの姿がとても美しい。
もちろん亡くなる前に価値観を共有し、理解し合える事が何よりも幸せな事ではあるが亡くなってからでも故人の意思を引き継ぐ姿はグッとくる。
上にも書いた通り決して大きな展開があるわけではないが安心して見る事ができそして心温まる作品であった。
ひねりは一切なく幸せな気持ちになる。
母から息子へ、そして息子から母へ受け継がれる愛
突然、この世を去った息子リッキーが経営していたゲイバーを
相続することになった母メイベリン。
倒産寸前のゲイバーを立て直していくうちに
少しずつ明らかになる息子と自分の共通点。
人は与えられ愛によって作られていく。
見返りを求めない無償の愛がまるで血となり肉となり人を形成していく。
そうして形成された本当の自分を表に出して生きたリッキー。
メイベリンにたくさん愛され、
その愛を彼はしっかり受け取っていたことに
メイベリン自身が気づいたのが
彼の死後というのは切ない。
リッキーと異なり、メイベリンは本当の自分を内に隠して
生きてきたように思えた。
田舎町で教会の聖歌隊の指揮者をしていたときより、
リッキーの遺したゲイバーの立て直しに奮闘し、
そこのメンバーたちと関わっているときの方が生き生きとしている。
愛されていたリッキーが大切にしていたゲイバーを相続することは、
彼の愛を受け継ぐこととも言える。
だからこれは愛が受け継がれる物語なんだと感じた。
たとえ家族と訣別しても本当の自分として生きることを選んだ者、
それを認められず目を背ける者、恥じる者、
自分を隠して生きる者、薬に頼り現実から逃げる者、
様々な人たちの生き様が映され、そこには様々な形の愛が存在していた。
自分の生き方・愛することに対しても
目を向けて考えてみたくなるヒューマンドラマだった。
楽しくてあったかくて泣ける最高の映画!
観る前から心配したが、やはりそうであったか! ドラッグ(禁止薬物)...
観る前から心配したが、やはりそうであったか!
ドラッグ(禁止薬物)、ゲイ中心の話。一応、サクセスストーリーになっているが、テーマがいかんせん酷すぎる。
この映画を見た青少年はいったい何を思うのか?
ゲイ礼さん、ドラッグ容認、不倫、暴力・・・なんでもありで、それでも旧来のサクセスストーリーに仕上げてしまう。
また音楽の力を強調しているが、ただのゲイの少しうまい歌だけではないか?
なんでこんなものに感動しているのだ!
また、容姿はひどい。日本のバラエティに出てくるゲイよりはなんぼかマシだが。
米国映画も根本的なところを見直す時期に来ているのではないか?
ゲイ、LGBT、暴力、ドラッグばかりになってしまった。
子供、青少年には絶対に見せてはいけない映画。
映画としては2つ星、テーマが零点。辛口で0.5星。
ロレアルよりもメイベリン
亡き息子が残したゲイバーを立て直すママの話。
性的マイノリティで疎遠となっていた息子が亡くなった知らせを受けて訪れたサンフランシスコで、息子がドラァグクイーンでゲイバーを経営していたこと、そして、経営が傾いていることを知り巻き起こっていくストーリー。
息子を恥じる夫の影響で、会うことも連絡を取ることもなくなっていたことを知る、息子のパートナーのネイサンからの冷たい対応にめげることなく、そこで働く仲間の仕事にプライベートに寄り添っていくメイベリン。
罪滅ぼしと後悔と、そして皆に後悔をさせない為にと行動していく姿は、優しく温かく正に皆のママ。
イケメンコンシェルジュ長との関係然り、やさぐれルーシー・リュー絡みのドスの効いた口上然り、ラブストーリーまでちゃんと拾って、皆幸せで、何でもかんでも上手く行き過ぎではあるけれど、とても愉しく面白いエンタメだった。
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