「息子リッキーとの共演」ステージ・マザー 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
息子リッキーとの共演
母と息子の愛と絆の物語。
疎遠になっていた息子の訃報から始まった、息子のルーツを巡る旅。
葬儀に行って初めて知った息子の近況、そこで戸惑いながらも息子の大切にしていた物を守ると決めた母。
まるで知らない世界ながらも色々な人と触れ合うたび、喪失より段々と自身の喜びに繋がっているのが表情からもわかるんです。
そんな彼女を中心に顔を伏せていた皆も顔を上げ始める、笑顔が増えていくって見ていて気持ち良い物ですよね。
それと全体的に歌が効果的で、ラストのメイベリンによるステージは素晴らしい暖かさ。
ボニータイラー「愛のかげり」の歌詞もぴったりだし、しかもこのステージは亡き息子リッキーとの共演ですよね?これは幸せでしかない。
セクシュアルマイノリティを扱ってはいますが、あくまでコメディタッチで軽やか。
少しイージーな展開だとはあると思いますが、そこはジャッキー・ウィーヴァーの芝居が全部引っ張っていった気がします。
ともて気持ちの良い作品でした。
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