「ド派手な衣装とメイクの下に、葛藤と涙あり。」ステージ・マザー クリストファーさんの映画レビュー(感想・評価)
ド派手な衣装とメイクの下に、葛藤と涙あり。
正直、あのお葬式は、一般感覚から言ったら地獄絵図。
でも、あんなふうになるのは、送られる人にも、送る人にも、愛があったから。
素敵だよな。
どうせなら私もあんなふうに、大好きな人達に、盛大にド派手に送られたい。
生きてきた価値を、あの世で誇れる。
志半ばで倒れた息子の、最後に残したものが、母親によって完成し、たくさんの人を救う話だった。
ドラマ「POSE」など、LGBTの生き死に直結する戦いを見慣れてしまったので、物足りなさもあったけど、重すぎなくて、人の温かさや希望を感じる、いいバランスだった。
ジャッキー・ウィーバーのあの声と天然っぽいキャラが最初鼻についたけど、その屈託のなさや真っ直ぐさが憎めなくて、人々を変えていく力、そして自分も変わっていく柔軟さや自由さに、説得力があった。
かわいい。
パフォーマンスシーンも楽しい。
後半生演奏、生歌になるけど、聴き応えがあったし、アレンジも良かった。
なんとなく、ああいったゲイバーでリップシンクでパフォーマンスされるのは「Iwill survive」とか、「Save the best for last」って勝手に思ってたけど、それ、ドラァグクイーン映画「プリシラ」からの知識だった。
「Finally」は被ってた。
サントラが欲しいと思ったけど、売ってないのが残念。
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