「魔法の場所」ステージ・マザー MARさんの映画レビュー(感想・評価)
魔法の場所
離れていた息子の訃報を受けた母のメイベリン。しかし、向かった先で待っていたのはまるでミュージカルのような葬儀と経営不振のゲイバー。
亡き息子の為、悩むキャスト達の為に、バーの再建、そして皆の問題に寄り添っていくママの物語。
軽快なテンポとお下品な笑いでサクッと観られる本作。
「新人のドラァグクイーン」のくだりには声を出して笑いそうになった(笑)
それでいてしっかりとグッとこさせられるのは良いですね。
個人的にはエリックの母親とのシーンがベスト。
その他、良くなっていく皆のパフォーマンスがグッド。これなら普通に店に行って充分楽しめそうなレベルですね。
もうちょっと各々の問題を深く掘り下げても良いような気もしたけど、重くなりすぎないのが本作の良さでもありますかね。
あとはお父さんの気持ち。こちらはこちらでよくわかるんだよなぁ~。
それと、この作品の本筋じゃないけど、よくゲイバーに悩み相談をする人がいると聞きますが、なんかその気持ちもわかる気がしましたね。
多くの悩みに負けずに明るく生きる人達の姿には元気がもらえますもんね。歌声も気持ちが入って素晴らしかった。
とにかく、息子を失って悲しみに暮れているハズのメイベリンが、残されたバーに取り組む姿や、皆の本当のママのように接する優しさにホッコリさせられた作品だった。
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