「【マイノリティは呼び方だけの問題】」ステージ・マザー ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【マイノリティは呼び方だけの問題】
日本よりも数段、LGBTQに対する理解が進んでいるはずのアメリカでさえ、実は、こうした葛藤が重くのしかかっているのだと改めて感じた。
社会通念より、血の繋がる子供のセクシャル・オリエンテーションやジェンダー・アイデンティティの方が大切ではないのかと単純に考えてしまう。
ストーリーは亡くなった息子に想いを馳せながら、メイベリンがゲイたちをリードし、きわもの扱いから、ブラッシュアップされたエンターテイメントに磨き上げるもので、メイベリンは大活躍だ。
痛快であると同時に、ゲイだからきわもの芸にとどまるのではなく、メインストリームを目指すことだって十分可能だと思わせるのがメッセージだと思う。
多様性のなかでマイノリティとカテゴリーされ、それがいつのまにか、社会の隅っこで縮こまって生きなさいと云うようなことであれば、おかしいだろう。
多様性は当たり前で、マイノリティを憐れむことではないはずだ。
ルーシー・リュー、久々にイカしてたね。
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