「思った通りの怪作ながらマニア必見の重要作」サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
思った通りの怪作ながらマニア必見の重要作
これは観る人を極端に選ぶ作品。そもそもサン・ラーを知らない人は観ないと思うけど。
彼が監督・音楽・主演を務めた今作は、アバンギャルドでありながらライト&ポップな感触。SFとカテゴリーできないこともないハチャめちゃな展開。
理想の惑星を発見したサン・ラーは音楽のソウル・パワーによる同位体瞬間移動により黒人のブラザーたちを移送せんとする、、と物語はいたってシンプル。
そもそもこりん星生まれのゆうこりんと双璧をなす土星生まれのサン・ラーなので、ハチャめちゃなのは当たり前。しかし一流のアーティストであることもまた真なり。
時折り登場する彼のバンドがイカしている。フリージャズに括りきれないソウルなサウンドはブラックムーヴメントとも呼応する。
そう、映画としては稚屈であり、怪作であることに間違いはないが、サン・ラーと彼の音楽を理解する上での一助となるお宝でありました。
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