映画レビュー
異常者の狂宴
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みんな大好きトロマ映画だが、本作はトロマの粗雑さが前面に押し出された作りになっていたように思う。
まず核廃棄物を軽トラの後方にロープもつけないで積んでいる時点でおかしい。そら転がり落ちるわな。そして家の畑に転がり落ちてきた核廃棄物のドラム缶を欲しがる農家のデブもおかしい。まんまとそれを引き渡す軍人もおかしい。「核廃棄物を取られました」と報告されて「バカモーン!」で済ます上司もおかしい。核廃棄物をとりあえず飲んでみる農家たちもおかしい。明らかに色がヤバいのにそれを自分のガキに飲ませるババアもおかしい。おかしいものがあまりにも多すぎてもはや謎の若者集団がマシに見えてくる。
核廃棄物を口にしてしまった者が怪力のゾンビと化してしまうのはお約束として、いくらなんでも短時間で増えすぎじゃないのか、ゾンビ。この街にはバカしかいないのか。
さてこのまま全滅エンドだろうかと思いきや、生き残った女の前に現れたのは明らかにヤバいタバコ売りの男。彼女は意識朦朧のまま男に連れ去られ、そこで本作は幕を閉じる。
え?ゾンビはどうなったの?この男は何者?言いたかったことは何?などといった常識的疑問は今すぐ捨て去ったほうがいい。俺は今トロマ映画を見たのだ、という感慨だけあればあとはもう何もいらない。それがトロマ映画。
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