「空き巣の物語だけが現実世界のようだった」ドライブ・マイ・カー まつんさんの映画レビュー(感想・評価)
空き巣の物語だけが現実世界のようだった
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映画の中の現実的な展開と舞台劇、どちらとも集中できなかった。
車中でかかるゆっくりと抑揚つけずに話す舞台練習用のセリフ・会話が全く頭に入って来ず邪魔くさかった。
劇中劇も稽古風景も外国語や手話が混じるので人物同士の会話の繋がりがわからず入っていけず。
結果空き巣の物語だけが映画後半になってもやけに鮮明に記憶に残り続けていたので、
高槻が続きを語り出したときはモヤが突然晴れたようになってとても驚いた。
ただ岡田将生は顔がキレイすぎるので少し気が散った。ここはオープニングの音のように逆行で顔の表情がわからない方がよかったな。演技はよかったけど。
北海道に行くまでのみさきの過去、高槻の後悔はこの映画では珍しく内容がスムーズにこちらに伝わったけど、特に知らなくてもよかった情報かもしれないと感じた。
みさきの素性がはっきりしないまま、ラスト彼女ひとりで韓国にいるくだりでも違和感なかったかもしれない。
空き巣の物語以外は意図的に見ている側の意識を浮遊させ、遥か遠くで誰かが何かを言っているがほぼ聞き取れない夢を見ているような演出にしているな、これは。
という感想だったけど、単に内容を咀嚼できなかっただけかもしれない笑
長い映画だったけど飽きはしなかった。見てよかった。
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