劇場公開日 2021年8月20日

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「ダラダラと長い中身の薄い映画」ドライブ・マイ・カー 汚れた狼さんの映画レビュー(感想・評価)

0.5ダラダラと長い中身の薄い映画

2022年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

車がテーマと思い、感動作を期待していた。しかし、肝心の車も、大半を占めるマルチリンガル演劇も、ストーリには、ほぼほぼ関係がない。運転シーンは多いが、乗り降りを、長時間ずっと引きで映したり、退屈な展開が、ひたすら繰り返される。映画はドラマとは違い、時間が貴重なのだから、要するに中身の無い作品なのだ。演技は無表情でやたら暗く、喜怒哀楽の、哀と無表情だけ。脇役は棒読み。ドラマ性薄く、感動や盛り上がり・わくわくどきどきなく、映像美も迫力のシーンもなく、スクリーンに引きずり込まれる魔力とか、見事な伏線回収などの高等技術は当然ない。まあ、伏線らしきもの?・・・はあるが、収束せず、突然終わる。これだけ長時間映画であるにも関わらずだ。観客を喜ばせる作品ではなく、奇抜な映像表現を見せて、監督の自己顕示欲を満たすだけの作品に思えた。こんな作品であるにも関わらず、必死に演じる西島さんには、プロ根性を見た。西島さんが演じていたので、何とか最後まで義務感で見た。

汚れた狼