劇場公開日 2021年8月20日

  • 予告編を見る

「伝えたい妻と逃げた夫 妻のあの行為はある種の自傷行為だったのかも ...」ドライブ・マイ・カー Birdさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5伝えたい妻と逃げた夫 妻のあの行為はある種の自傷行為だったのかも ...

2022年3月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

知的

伝えたい妻と逃げた夫
妻のあの行為はある種の自傷行為だったのかも

チェーホフの戯曲を巧みに挟み込み2人の関係性を描き出す
その棒読みのセリフが抑えられた感情をなぞる
家福家のリビングの隙のないしつらえは、
不調を受け入れない象徴のように見える

特筆すべきはユナ役のパク・ユリム
オーディションの場面の手話の演技は釘付けになった
更に高槻役の岡田将生
車中で家福と会話するシーン、奇跡のような表情だった

私たちが演劇や映画に求めることって
案外、こういうカタルシスなのかと感じた

ユナが語った『ワーニャ伯父さん』の台詞は
何度も頭に蘇り心に染み入る

コメントする
Bird