「影のある女性ドライバー」ドライブ・マイ・カー tigerdriverさんの映画レビュー(感想・評価)
影のある女性ドライバー
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登場人物それぞれが抱える苦悩が描かれるなか、途中から、影のある女性ドライバー・みさきに釘付けだった。若くして親を失い、運転しか自分には出来ることがないとドライバーの道へ、そして実は親を見殺しにしたんだ、と語る。1人で運転し続け、心の傷を打ち明ける北海道のシーンも秀逸だった。
そして、全体的にはやっぱり村上春樹ワールド。だから、いろんなテーマが投げっ放しで、読者に委ねられているように思う。
最後のシーンは・・・、
毎日カセットテープを聞き続けながら家福に共感し、ユンスとも良い関係を築きながら、舞台でのユナのラストシーン「辛くても生きてゆくのです」に感動したみさきが(韓国夫婦との関係性から)第二の人生として韓国でのステージを選び、頬の傷も手術するこで吹っ切れた心を表しながら、大好きになったサーブで新たな旅立ちへ、という再生物語と解釈。
でもこれ、村上春樹と知らなかったら駄作として観ていた気もする。。
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