「霧島れいかの冷ややかな視線と赤いサーブが夢に出てきそう」ドライブ・マイ・カー ゾンビ2さんの映画レビュー(感想・評価)
霧島れいかの冷ややかな視線と赤いサーブが夢に出てきそう
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寝ても覚めてもの濱口監督作品
得体の知れない人間の闇を見つめて撮ってくれる監督です
絵は確かに濱口監督らしい絵なんだけど、今回は2時間ドラマの崖の上のように、ベラベラとセリフによる説明が…いらん!映画やぞ
と思いましたが…
所詮他者のことなんか決してわからない
妻であっても親であっても
ましてやいくら自分を覗き込んでみても
他国の言語で聞いても自国の言語で聞いても同じこと、不自由な舞台劇のように、生きているうちに言葉で他人との間の霧が晴れることなんてない
でも手話の人よかった
手話でソーニャをやるって誰のアイデアなんだろう?
この映画の中で唯一真実味のあるシーンに見えました
でも幸せに見える手話の妻とその旦那さんの間にも、きっと闇はあるよね
ラストで、韓国の街を犬を乗せて我がもの顔であの赤いサーブを運転している女…車と犬を略奪したのだろうか?
この映画の中でも、誰かによって言葉で語られることは所詮空虚でしかない、ということかしら?
たとえそれが抱擁であったとしても…抱き合った時に相手の顔は見えない
なんだか村上春樹みたいやん
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