「村上春樹映画で初めて寝なかった作品」ドライブ・マイ・カー ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
村上春樹映画で初めて寝なかった作品
西島秀俊の丁寧語が好きで、この作品でも存分に聞けて良かったです。それが全てではないですが、じっと耐える男、というのが西島秀俊だったから成立していた気がします。三時間の長尺(オープニングクレジットが開始40分後!)でどうして彼はこんなに悟った感じなんだろう、と思っていたら最後に納得させられました。
取材の成果か、もしかして映画オリジナルの設定か分かりませんが、多言語を混在させての芝居、一回感情抜きでとことん本読みをしてからの稽古など、演劇の面からも、興味深い点が多く、最後の舞台のシーンでは泣いてしまいました。
ラストは4つの新情報でどうしてそうなったのか推測できるのが2つしかなく、んー?という感じでしたが、そういうのも含めて良かったと思います。
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