「本作単体では浅いのでTV版で復習を」劇場版ツルネ はじまりの一射 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
本作単体では浅いのでTV版で復習を
お客さん殆ど女性で、男性は自分(オッサン)とカップルで来てる2組程の連れの彼氏で3人程度でした。まァその辺は解ってた事なので問題ありません、ただこのお盆休み期間に(夏休みなのに)コレと言って興味を惹かれる上映作品がないので、チョイと見てみようと云う出来心での鑑賞です。
自分はこの作品、TV版は未視聴です(1・2話程度見たかもですが)。なので出だしから中盤までのドラマは要点のつなぎ合わせのため、良く理解しないままどんどん進んでいきます。
この辺の展開はTV版視聴済み前提と思われますが、とは言え完全には置いてけ喰らわない程度に、辛うじてシンガリから追いかけるのは可能な台本でした。
ビジュアルは京都アニメーションおなじみの描画・動画です。突っ込み所などなくただひたすらキレイです。TV作品からの描き直しもあったのではないでしょうか。
思ったのは、この作品は “リズ” の男子版なのかな?と云うこと。ご婦人好みなのでしょうか、高飛車男子も含めて骨格が柔らかいキャラ雰囲気です。首が細くて詰め襟の首周りが余り過ぎなのはキャラデザインなのでしょうか?
男子同士のキャッキャウフフは様式として理解できますが、あまり露骨ではストーリーの質感に影響しそう(リズの百合同様)。ただし、原作者が意図した通りの表現なのであればその限りではないので、個人的なミスチョイスという訳でご容赦ください。
でも大会予選からの決勝への展開は、解っていたけど盛り上げの演出もシッカリ機能しており、テンションも上がってワリと高揚した良いシーンでした。
そんな訳で、ファンにしてみれば2度美味しい作品を鑑賞できた喜びに満ちた、大満足な一作ではないでしょうか。自分のような一見さんは些か???なカンジですが、内容に興味が湧いたならば是非TV版をチェックしてみてはいかがでしょう?
天下の京都アニメーション、本作もおなじみの “将軍様” 名もシッカリエンドロールに表記されており、世界最高水準の仕上がりです。
恐らくTV版では、今回の劇場版では掘りきれなかったキャラ個人の深層に切り込んだストーリー展開のハズですので、あァそうだったのかとイロイロ納得出来ると思います。