「少し中途半端でしたね。」総理の夫 刺繍屋さんの映画レビュー(感想・評価)
少し中途半端でしたね。
もっとコメディ寄りの作品だと思っていたのですが、割りと笑いの要素は薄めでしたね。
コメディでしたら許されると思うのですが、シリアスに描くつもりなら、もう少し設定をきちんとしないとリアリティさが欠けてしまいますね。
悪くはなかったのですが、これは映画ではなくドラマとしてもっとじっくり描いた方がより良かったのではないかと思います。
原作未読なので、原作ではどこまで描かれているのかが分からないんですが、女性初の総理大臣が誕生した際に直面するであろう様々な問題点が描かれている本作ですが、駆け足過ぎて中谷美紀さん演じる相馬凛子の個人としての魅力はしっかり描かれいるものの、政治家としての魅力が描ききれていないように感じました。
これは僕が期待したような内容ではなかったせいなので、本作が悪いわけではないんですけどね。
個人的には女性初の首相との設定なので、日本が現在直面しているであろう問題点について、どのような政策を用いるのか、また、原九郎など他の政治家や政党とのやり取りももっと詳細に描いて欲しかったです。
と、文句を連ねてしまいましたが、前半コメディ色も強くて作品に入って行き易く、楽しく観れながら、女性の社会進出について、まだまだ考えなければならない事が多々ある事に改めて気付かせてくれる作品でした。
女性初の首相が早く誕生して欲しいですし、女性がもっと活躍出来る世の中になると良いですね
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