「イスラム国(IS)の人質になったデンマーク青年ですが、ISの身代金要求に対して、デンマーク政府はテロリストには一切払わないという主義を維持しており、家族が奮闘して身代金を工面するというお話です。」ある人質 生還までの398日 お水汲み当番さんの映画レビュー(感想・評価)
イスラム国(IS)の人質になったデンマーク青年ですが、ISの身代金要求に対して、デンマーク政府はテロリストには一切払わないという主義を維持しており、家族が奮闘して身代金を工面するというお話です。
映画タイトルそのものが完全なネタバレなので、いったいどこまで書くと「ネタバレ扱い」になるのか謎ですが。
もしも「釈放されるのか否か」が不明なドラマとして描かれていたなら、もっと面白かったかも知れませんが、しょせん、相手の言うがままに身代金を払っての釈放なので、爽快感のカケラも感じることはできませんでした。
ただし、ISのテロリストの素顔や雰囲気は、うまく再現されていたと思います。
しかしそれにしても、数億円の身代金を払うために莫大な借金の山を家族に抱えさせたにもかかわらず、それでもジャーナリスト志望を諦めない青年の気持ちの理由がまったく描かれていないのが、不満な点だと思いました。
ただ、ISに関して、比較的中立的な描き方をした映画なので、時事情報を得るという意味では価値のある映画だとは思います。
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