「青春のこだわりの疾走を荒々しくもカラフルに描いてます♪」グラフィティ・グラフィティ! 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
青春のこだわりの疾走を荒々しくもカラフルに描いてます♪
池袋の「シネマ・ロサ」の地下でやっているインディーズ作品の上映はたまに観に行くんですが、今回もなんとなく気になったので観に行きました。
監督の松尾豪さんの作品特集上映と言う事で、いろんな組み合わせでの上映の中の一本。
もちろん、これが目的で観に行った訳ですがw
で、感想はと言うと、結構良い!
ただ、その前に上映されていた松尾監督の作品に比べてではありますがw
それでも結構好きかも。
最初に難点を言うと、登場人物達が割りと雑いw
主人公の女子高生役の渡邉梨香子さんは可愛い感じではあるけど、いろんな角度で女子高生に見えなくてちょっとフケて見えるw
商店街のジジイも結構キャラは立ってるのになんか雑いし薄い。
クラスメートでグラフィティを勧めた2人も高校生に見えないw
夜中にイタズラ描きと言うか、グラフィティをするいろんな周囲の設定や演技も薄いし雑い。
いろんな部分で雑い!
でも、その雑さがインディーズらしいし、熱があって嫌いじゃないんですよねw
この辺りをもっと丁重に描いていたら、作品の熱や勢いは無くなった様にも感じるので難しいところではあります。
最初はシャッターに描かれたグラフィティが雑くて、これの何処かええねん?と感じましたがだんだん上達していって、最後にはドーン!
ラストのグラフィティにはヤラレましたね。
また、エンドロールが秀逸。
その前の2作から考えたら、作品の出来がジャンプアップどころの騒ぎでないぐらいに進化してますw
ストーリーは特に目新しくないけど、これぐらいシンプルな方がグラフィティビジュアルで勝負できるし、時間も程好く良い。
何よりもインディーズっぽくて、ちょっとした拾い物した感じw
凝ったストーリーや派手な演出は個人的には必要ない。
そんなのはもっと売れて、メジャーと言われる様になってからでよいw
今はシンプルに熱気と勢いとこだわりとバカさ加減で突っ走るぐらいの方がインディーズらしくて好きだなぁ。
もちろん、いろんな部分で穴も抜けも甘さも雑さもあるけど、あとは好みによりますが、結構お勧めな感じの作品です。