劇場公開日 2021年2月26日

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「【不可能と思われる夢に挑戦する意義。そして、人間の美とは表面的なモノではなく内面も問われるという事を描いた作品。】」MISS ミス・フランスになりたい! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【不可能と思われる夢に挑戦する意義。そして、人間の美とは表面的なモノではなく内面も問われるという事を描いた作品。】

2021年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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ー アレックスを演じたアレクサンドル・ヴェテールの美人コンテストでの余りの美しさにビックリ仰天する。
 そして、彼女を支える個性的な仲間達【特にローラは、強烈だった!!】や”母親”の大家さんヨランダの強烈なキャラクター。ー

<Caution! 以下、内容に触れています。>

◆小学生の時に夢を一人一人が語るシーンから物語は始まる。
 そして、美少年アレックスは”ミス・フランスになりたい・・”と言って、嘲笑を浴びてしまう。

・両親を事故で亡くし、幼き頃夢を語り、嘲笑を浴びてしまったが故に、自分に自信がないアレックスが、親友で、今や一流のボクサーになったエリアスと出会った事で、諦めかけていた夢に挑戦していく姿。
ー エリアスのような何でも話せる親友は、人生で一人か二人いると良いよね。アレックスはその点、恵まれていたと思う。ー

・予選を勝ち抜いた際に、以前ローラを口汚く罵った司会者に対するアレックスの言葉。
ー 痛快であるとともに、アレックスとローラ達、個性的すぎる下宿先の仲間たちとの関係性の強さが、仄かに伺える。
  そして、アレックスを応援する下宿先の仲間達。アレックスは独りではないよね。ー

・予選を勝ち抜いたアレックスを含めた女性達に、大会ディレクター、アマンダ(パスカル・アルビロ)が指示してやらせたこと。
それは、北の海岸でのごみ拾いであったり、美人コンテストとは一見無関係な事。
だが、彼女はその行為をする女性達の心の美しさを観ようと思ったのであろう。
ー ここは、少しアザトイ感じもしたが、成程と思ったなあ・・。(良いように解釈する。)ー

・コンテストのライバルの中で、友人が出来なかったアレックスがある出来事から唯一の友人パカが出来るシーン。
ー パカは、審査の際のコメントもきちんとしていて、聡明な女性なんだろうなあ・・。ー

<そして、決勝に進み栄光の座を掴んだ彼女が行った事。驚く観客の視線の中、つけまつげを外し、衣服を脱ぎ・・。
 このシーンは、アレックスが、”自分の殻”を割った瞬間だと、私は思った。
 幾つかのシーンで気になる所、言葉はあったが、一人のミス・フランスに憧れた少年の心の成長物語として、鑑賞した作品。>

<2021年5月23日 刈谷日劇にて鑑賞>

NOBU