「知ってる事でも映像で観ると悲しみと怒りが増す」めぐみへの誓い りやのさんの映画レビュー(感想・評価)
知ってる事でも映像で観ると悲しみと怒りが増す
1977年11月15日、中学校に通う13歳の横田めぐみちゃんがバトミントンの部活を終え帰宅途中に拉致され、北朝鮮へと連れて行かれた。ここから先は想像を混じえての事だと思うが、朝鮮語を覚えたら帰国できるという言葉を信じて本当に必死に勉強したのだろう。その約束が嘘であったことを知り、絶望のあまり精神に破綻をきたし入院することになる。
また、幼い子どもたちを日本に残したまま拉致された田口八重子さんは、のちに大韓航空機爆破事件を起こした金賢姫の日本人化教育を行う。
この2人をメインに北朝鮮での拉致被害者の様子や日本での救出活動などを描いたドキュメンタリーのような作品。
今まで話を聞いたり救う会の活動を知ってはいたが、やはり映像で観ると悲しみや怒りが増してくる。
未だに解決できていない拉致問題だが、このような作品を通し、風化させないようにしないといけないと思う。
多くの人に観て欲しい作品だった。
めぐみ役の笠菜月が朝鮮語で長台詞を話すシーンが素晴らしかった。
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