劇場公開日 2021年1月22日

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「私はあなたの側にいる。好きにやってよい」KCIA 南山の部長たち お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5私はあなたの側にいる。好きにやってよい

2021年2月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

冒頭、事実を基にしたフィクションと断り書きがでます。
韓国情報機関が大統領を暗殺したのは間違いありませんが、その理由は国への愛国心からか、それとも大統領の寵愛を失った嫉妬心からか、実際のところは分かりません。

「私はあなたの側にいる。好きにやってよい。」
劇中にある当時の最高権力者が部下に汚れ仕事を命じる際の言葉です。具体的には言いませんが部下はその意味が分かります。そのくせ、うまくいかないと責められます。とても怖いですね。

実際の歴史において、この事件を契機に軍事政権が倒れたかと言えばそうではなくて、次の軍事政権が反体制派の弾圧を続けたそうです。軍部の支配から脱したのは1987年だとか。その背景にはきっとアメリカからの圧力もあったのでしょうね。
個人的には、韓国の歴史について朝鮮戦争後の軍事政権からこの暗殺事件、その後のソウルオリンピックに向けた民主化について漠然とした知識しかありませんでした。
韓流とかKーPOPとか現在の韓国文化に浮かれるのも悪くはないのですが、歴史を知れば韓国の別の姿も見えてくるのでしょうね。

お抹茶