劇場公開日 2021年1月22日

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「「あの頃は 良かったです...」」KCIA 南山の部長たち 佐武雷三さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「あの頃は 良かったです...」

2021年2月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

未だかつて、
〈部長〉という肩書の主人公を題材にして、
こんな物騒な映画が存在しただろうか!


横分け七三メタルフレーム眼鏡の
イ・ビョンホン演じる役人キム部長と
その仲間たちが織りなす大統領暗殺劇 in 70s。

拷問・盗聴・裏工作もなんのその、
仁義なき権力闘争で暗躍する
キム部長もさる事ながら、
大統領に反旗を翻して告発するかつての戦友=
韓流イイ風体代表格のクァク・ドウォンが
70sファッションも相まって、
いつにも増して不敵な存在感を醸し出してて
抜群なんだよなぁ〜☺️


水割りをヤカンで作る独自のカルチャー🥃
にも衝撃を受けつつ、
実在の暗殺事件を重厚な映像と
韓流ベテラン勢の演技合戦で魅せる
今作もサスガの韓国映画といった出来。


この後、図らずも軍事独裁政権が
スタートしてしまうワケですが、
80年代に入って起こる民主化闘争を題材にした
『1987、ある闘いの真実』が
コレまたオールスターキャストですこぶる面白い!

…辺り、政治ネタを題材にしても
見応えのあるエンタメにしっかり昇華させる
のが毎度映画好きとしてはシビれまくります🙏🏼

佐武雷三