「【"あの頃は良かった・・。" 軍事国家の道を再び突き進む国を憂い、哀しむ"革命家"の苦悩する姿を描いた作品。全編を覆う緊迫感が尋常ではない作品でもある。】」KCIA 南山の部長たち NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【"あの頃は良かった・・。" 軍事国家の道を再び突き進む国を憂い、哀しむ"革命家"の苦悩する姿を描いた作品。全編を覆う緊迫感が尋常ではない作品でもある。】
- 冒頭、今作品は"フィクション"である、というテロップが流れる。
朴正煕大統領暗殺事件の真相は、今だに闇の中だからである。-
■今作品の印象
・金載圭韓国中央情報部長をモデルとした役を演じたイ・ビョンホンの深い憂愁を湛えた表情。彼が笑顔を浮かべるシーンは、作り笑いのシーンのみである。
彼が、第4代韓国中央情報部長だったパクが亡命したアメリカに渡り、彼が朴大統領を批判した原稿を持ち帰るも、徐々に朴大統領の信頼を失い、クァク警護室長に大統領の”信頼”が移っていく様を見る哀し気な表情。
・全編を覆う尋常ではない緊迫感。朴正煕大統領の行く末が分かっていても・・。
・朴大統領の孤独感を現す、酒に酔って、詩を読むシーン。
組織のトップは"得たいの知れないどす黒い孤独"を、常に感じているのであろう。
だから、彼も、嘗ての”革命の志”を長期政権を維持する中で失っていくのであろう。
朴大統領を演じたイ・ソンミンは「工作 黒金星」で、瞠目した俳優であるが、今作の演技も凄かった。
且つての革命家としての自分と、保身に走る現在の自分の姿を比較し、諦観したかのような表情。そして、時に檄する表情、声。
◆今作の真相は、一般的には映画のラストでテロップで流れた事になっているのであろう。だが、金載圭の肉声
”革命家として、民主主義を・・”
を聞くと、もしかしたら・・、と思ってしまった作品。
そして、それが真実だったとしても、朴大統領の後に韓国の実権を掌握した全斗煥は民主化運動を弾圧した”光州事件”を起こし、多数の市民が虐殺されている。
「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」で、詳細が描かれた事は記憶に新しい。
何とも空しい・・。
<韓国映画は、近年でも、多くの優れたポリティカル映画を排出している。
(上記2作や「1987、ある闘いの真実」は秀作だが、イケメンのチョン・ウソンが欲に塗れたソウル中央地検の部長検事を演じた「ザ・キング」も好きでした。)
お国柄の違いなのだろうか。
それにしても、歴代の韓国大統領の最期は悲劇的なモノが多い。
全斗煥は、無期懲役となり、盧泰愚は懲役17年(のち、減刑) 盧武鉉は自死 朴正煕の娘である、朴槿恵も生きて獄から出て来れないであろう・・。
大統領に、権力が集中し過ぎる政治構造が原因だが、それにしても多すぎないか・・。>
■蛇足
<部長と室長は仲が悪い問題>
今作でも、金載圭韓国中央情報部長と、クァク警護室長との確執が多くの場面で描かれているが、実組織でも似たような事は多いのではないだろうか?
因みに、私は今作の様な”上に媚び諂う”室長は、本人とお話しして、適材適所な部署に行って貰う事にしている。
そのうち、宴会の場で、銃で撃たれちゃうかな?
(撃たれたら、”なんじゃこりゃー!”と言うつもりです。)
すいません・・。
「この国は民主主義国家なのかなぁ、、、」特に2020年はよく思ったことでした。残念ながら2021年もですが、、、
民意に関してはよくわかりませんが、好きや嫌いではなく、興味がない状態が一番危ないと思います。あほな意見で申し訳ありません。
コメントと、いつもいいねを頂きありがとうございます。人見知りなので、コメントしたことはありませんでしたが、嬉しいです☺️
こんばんは🌃
いいなぁ観れて!羨ましいです。私はしばらく我慢します🥺
観てからレビュー拝見しようと思ったけど我慢出来ず読んじゃいました😁はやく観たい!
宴会ができる状況になったら、撃たれたり刺されたりしないよ〜にお気をつけあそばせっ🩸