「憂国の薬缶ステア」KCIA 南山の部長たち Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
憂国の薬缶ステア
1979年10月26日に朴正熙を殺害した中央情報部部長金載圭を主人公に、事件までの40日間を描いたフィクション。
歴代大統領がことごとく憐れな末路を辿る韓国において、前大統領朴槿恵の父親にして任期中に暗殺された朴正煕の強権ぶりと、同郷で旧知の関係に有り側近でもあった金載圭が不信感を募らせ、プレッシャーをかけられ、行き詰まっていく様は、正にサスペンス。
近代韓国史に詳しい訳ではないので、どこまで事実かはわからないけれど、とてもスリリングでエンタメとしてとても面白かった。
ただ、冒頭でフィクションである旨の字幕はあるものの、結構シリアスに現実っぽく描かれているし、上書きが得意なお国柄もあるし、これが事実として誤認されていきそうでちょっと怖い。
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NOBUさんのコメント
2021年2月1日
今晩は
漸く観れた今作、とても面白かったのですが、
頂いたコメントの”ナイフで刺されたら、”忘れ物だ!””が分からず。(涙)
教えておくんなまし・・。
因みに、蛇足の表現がイロイロと拙いかなと思い、ソフトな表現にしました。
bloodtrailさんのコメント
2021年1月26日
Bacchusさんへ
「実話を元にしたフィクション」ってのは正しく無くって、「実際に起きた事件をモチーフにしたフィクション」と言うべき内容だと思います。で、まんまと大統領の座に収まる事になる全斗煥が、もっと暗躍するのかと思ってたんですが、金部長の義憤で終わるところがイマイチでした。結局、全斗煥からすれば棚ぼたなんですよねぇ...w