「客観的視点で描かれた秀逸ドキュメンタリー」分断の歴史 朝鮮半島100年の記憶 バリカタさんの映画レビュー(感想・評価)
客観的視点で描かれた秀逸ドキュメンタリー
知っているようで知らない隣国。近くて遠い国。
目や耳に入ってくる日々のニュースで流れてくる情報くらいしか知らない・・いや歴史なんてほぼ知らない。
なぜ、北と南に別れているのか?なぜ統一しないのか?また、日本がどのように朝鮮半島に関わっていたのか?を知っているのだろうか?僕は?勉強のためにも鑑賞。
作品はフランス人の制作。
北朝鮮、韓国然りアメリカ、日本、どのような登場国でも「事実」を淡々と描く作風に好印象です。忖度ないなあ・・・って感じ。また、歴史事実に対して「どっちが良い悪い」ということではなく、事実やインタビューの映像を見てどのように感じ、考えるか?を観客に委ねてる気がしました。
テンポよく、かつわかりやすく朝鮮半島が世界に、共産主義、資本主義に、振り回されてきたことが良くわかります。分断の歴史に、朝鮮半島の歴史に決して無関係ではない日本。(植民地政策時のショッキングシーンあります)知っておかねばならない歴史でしょう。
なぜ、いまこうなのか?正直、なーんにも知らなかったことがわかりました。恥ずかしい。
なるようになってしまっている、悲しい歴史です。
だが、小国だから故の運命なのでしょうか?日本も小国、かつ敗戦国。大国の意思に乗り続けなければならない運命なのかもしれません。
なんだろなー。世界はほんの一部の大国と時のリーダーの胸先三寸で決まり、人命が軽く飛んでいく気がしました。無常です。
朝鮮半島の統一はいつかするかもしれませんが、
国が立っている物理的な土地はおなじくも、成り立ちの土壌、根本が全く異なっている故、奇跡が必要なのだろうな、とも思います。
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