劇場版　現代怪奇百物語　弐之章のレビュー・感想・評価

1：呪ノ接吻
普通の清楚なお姉さんが霊能力者で、アイドルとスタッフの二人に特別ゲストとして心霊スポット黄泉平坂に同行する。幽霊というか悪霊が金髪でチャラチャラしたお姉ちゃん。怖いというよりは、新感覚！

2：鏡面ノ住人
1話目の霊能力者・湊千香子の妹・咲良が事故物件に住む男のお祓いをすることになったのだが、鏡を使ってあっちの世に行くのだが・・・これまた霊能力者が派手な衣装で新感覚。

3：アウトローガール
美人局の女子高生2人に誘われたおじさん。男に300万円も要求されるが・・・ヤクザもどきの金融ブローカーが現われ・・・ヨモツヒラサカへ。

4：事故物件の怪
テレビに護符を貼る湊千香子。2話目と上手く繋がっていて、依頼者と隠れている間に咲良と男がやってくる。依頼者は黄泉醜女だった。

5：冥土の暁闇（ギョウアン）
カメラマンの男からアイドルと芸人を助けてほしいと依頼される。

　5話からなるオムニバスなのだが、基本は湊千香子と咲良の霊能姉妹の事件簿といった感じ。面白いのが時系列を操っている編集で、姉妹それぞれの視点から描かれている。その中に美人局女子高生エピソードを織り込んで最終章で繋がりがわかるといったストーリー。

　黄泉平坂（ヨモツヒラサカ）とは松江市の現世と他界の境目にある坂であり、この映画は多分モチーフとして用いられているのだろう。『瞬　またたき』（2010）でロケ地として使われた。

　何だかこのシリーズをもっと見たくなった。