「なんだか変で、 印象に残る作品」川っぺりムコリッタ Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)
なんだか変で、 印象に残る作品
図々しいイメージの島田(ムロツヨシ)は、
ささやかな幸せを見つけながら生きていると言います。
家賃滞納中の溝口(吉岡秀隆)の部屋から
美味しそうな匂いがするあたりは面白いです。
食べるのを一旦は拒んだ山田(松山ケンイチ)が
猛ダッシュして戻ってくるシーンが印象的です。
既に亡くなっている
紫色の服を着たおばあさんの姿が
見えるのは不思議です。
その他、父の遺骨が光っているように見えたり、
ラスト、ガラクタの電話機がジリンッと鳴って、
少年が指さす方向を見ると
変なものがあったり...
怖くない程度のホラー要素が面白いです。
常習的に上がりこんでくる島田が
塩辛だと思って食べようとした入れ物の中に
アレが入っていて大声で叫んだ時に、
お風呂に入っていた山田がニヤッとしたりして
面白いです。
『シックス・センス』(1999年)の設定では
赤はあの世とこの世を繋ぐ色でした。
今作は関係があるかどうかわかりませんが、
赤いイメージの大家の南(満島ひかり)が
一生懸命に生きている感じがしました。
『愛のむきだし』(2009年)でも
満島ひかりさんの自慰行為シーンがありました。
「いのちの電話」の声が薬師丸ひろ子さんだったというのは、視聴後に知りました。
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Uさんさんのコメント
2024年12月10日
共感を有り難うございます。
おっしゃる通り、この作品は怖くない程度のホラー要素に溢れていたんですね。優しいホラー。改めて、非日常を日常として描いてみせた面白さを感じました。