「ムロさんだから観ていられました」川っぺりムコリッタ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ムロさんだから観ていられました
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詐欺師だったらしい青年が出所後、北陸の塩辛工場に流れついて、社長の紹介で川縁のアパート、ハイツ・ムコリッタに一人住まい、奇妙な隣人たちとの交流で、細やかながら生きる喜びを得てゆくお話、見どころはストーリーと言うよりはムロさん演じる図々しいが憎めない本音で生きる隣人をはじめ、部類の善人の社長、訳アリの大家さん、墓石売りの親子など風変わりなキャラで醸し出す雰囲気を愛でるつくりでした。
死後の魂の行方、供養のあれこれ、亡霊、宇宙人まで出てきて宗教映画的、哲学的であるがSF、ファンタジーにも手を広げ、貧しいながらも生を紡ぐ人々への励ましのような社会派ドラマ的でもある、実に奇妙な、作家性の強い映画でした。
正直、どうでもいい流れなのですが風景が良く、ムロさんが出ていたから最後まで観ていられました。
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