劇場公開日 2022年9月16日

  • 予告編を見る

「恐怖のイカ星人・・・NOPE!」川っぺりムコリッタ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0恐怖のイカ星人・・・NOPE!

2022年9月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 配給会社が五輪汚職の目玉であるKADOKAWAなので観るのはやめようと思っていたのに、映画に罪はない!しかも北陸(富山)が舞台とあらば、観ざるを得なくなってしまった。そういえば今日9月27日はなんちゃらの国葬の日。人間の生と死にある時間について考えさせられる。ムコリッタとは仏教の時間の単位1/30日(48分)とのことだが、その生と死のわずかな時間の幸せを意味するらしい。などとボーッとしてたら、序盤から中盤にかけてはオカルトだったり、宗教を匂わす展開となっていた。まさかあの・・・

 最初から惜しい!社長が「更生」という言葉を使うものだから、山田(松ケン)の過去がわかってしまった。もっと謎めいたものにしたほうが良かったのでは?と疑問符。しかもちょっとウザキャラのムロツヨシの登場となり、ちょっと醒めた目で見てしまった。

 主要登場人物の皆が身内の死と向き合っている。故人との付き合い方、弔い方など、形式張ってちゃいけない。親戚などのしがらみもないのだから、遺族の自己満足でいいんだということ。高級仏壇なんて買う必要もないし、遺骨・遺灰をどう扱うかも自由なのだ。16億円かけようが花火で打ち上げようが自由・・・?

 そんな中、最も印象に残ったのがアパート管理人である未亡人・満島ひかりが遺骨で身体を撫でるという艶めかしいシーン。骨を食べるより衝撃的だった。

 北陸人としては、なぜか暗いイメージしか持てない風景(『ここは退屈迎えにきて』よりも暗い)や富山弁を一切使わないことにも違和感あり。まぁ実際は石川県の方が暗いからね。何たって平均日照時間が全国最下位。グダグダ文句を書き連ねたのもネクラの証し・・・後半は面白かったですよ。

kossy
マサシさんのコメント
2024年1月27日

春さきはホタルイカじゃなくて甘エビでしたっけ。
甘エビも全国区になって北陸の良さが安易になりましたが、輪島塗、朝市が遠くなって僕にはもう手が届かないと思うとタイヘンに残念です。

マサシ
YOUさんのコメント
2022年10月18日

NOPE鑑賞後だとあのヒラヒラしたやつみるとそう思っちゃいますよね(笑)

YOU
満塁本塁打さんのコメント
2022年9月28日

失礼します。少しでも敏感な社会人なら、本人前にして絶対「更生」は使いませんね。緒方直人が善人風なので残念。まあ、パワハラセクハラヤリ放題のダメな「親の顔が見たい」人なら使いそうですが・・・脚本家のポカミスかと思いました。

満塁本塁打