「食べる、働く、育てる、怒る、泣く、笑う、生きて行く」川っぺりムコリッタ 12shiho28さんの映画レビュー(感想・評価)
食べる、働く、育てる、怒る、泣く、笑う、生きて行く
かもめ食堂の監督作だから、どんな美味しそうな料理が出るのかと思ったら、まさかの白米!
もう、おにぎりですらない
でも、この白米を訳あり松山ケンイチと、空気読めないムロツヨシという最強の二人コンビが食べると美味しそうなんだ☺️
何かしら抱えた人々が、近すぎない距離を保ちながら寄り添い生きる日々の暮らし
なにも解決しなくても、ただ毎日を懸命に生きる尊さが、川を渡る風や流れる雲、木に降りかかる雨や炊き立てのご飯の白さから伝わってくる
生と死と、いわゆるルートから外れた人々を描いているから、かもめ食堂のイメージで見に行くと、あれ?となりそう
ただ、監督の持ち味のユルいほんわかした空気感と、美味しい料理は健在
脇役まで豪華な役者陣がみんな魅力的で、2時間あっという間でした
個人的に、亡き夫を愛し続ける満島ひかりが印象的だった
健気な未亡人という綺麗事じゃなく、生身の女として美しかった
ラストシーンを彩るエンディング曲もよき😊
ご飯は誰かと一緒に食べた方が美味しいよ、というセリフが、鑑賞後の心に余韻として広がる映画でした
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