「その歌を聴かせて」スウィート・シング MARさんの映画レビュー(感想・評価)
その歌を聴かせて
問題を抱える大人達に振り回され、行き場を無くした姉弟とひとりの少年とが織り成す旅路の物語。
序盤は、普段は優しいが酒が入るとどうしようもなくなる父親との描写。
髪を我慢するビリーに心が痛む。そして姉を守ろうとするニコ。ただ悪者にするのではなく、父さんは悲しいんだ・・・って、11歳でそれがわかるなんて、泣かせるじゃないか。
父親が強制入院させられてからは、感じ悪い愛人(?)に影響されまくってる母親との描写。
ボーは純粋悪として、母親も併せてダメになっているのが哀しい・・・。
さもなくば暴力も厭わない暴漢の為に良い顔しろとか、あんた仮にも親でしょ・・・。
親子の形は十人十色でしょうが、ここは味方になって欲しいですよね。
ボー&ママは論外として、また父親と暮らしても、酒で地獄をみるだろうしなぁ。。
行くも帰るも修羅ですね。。
それでも、お互いを支え会うビリーとニコの姿は美しい。2人を助けてくれたマリクもまた、彼の物語があったようで・・・。
母親は最後ムシが良すぎると思ったけど、子どもでも、大切なものを守るために生きるたくましさと、哀しくも美しいモノクロの風景に心を打たれた作品だった。
色付くのは心が安らいでいるとき??
んで、最後になんか音がしませんでした?
何か意味があるのかな?
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