「イオンはあります」鈴木さん Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
イオンはあります
現人神である「カミサマ」を国家元首とする国の小さな町で、45歳以上の独身者は町を追放されるか軍に入隊しなければならないという条例が制定され巻き起こる話。
体調不良によりカミサマが人前に現れなくなって20年。3ヵ月後に45歳になる未婚の主人公がラブホテルの跡地で営むグループホーム に、管理No.の刻まれていないホームレス風の男、鈴木さんが現れて巻き起こっていくストーリー。
若者ばかりを囃し立てる片寄った行政と、それに乗じて増長していく若者達。
そんな中で生きにくい年配者で特に独身でもある主人公と鈴木さんの関係をみせていく展開で、設定自体は嫌いじゃないけれど、頻繁にたっぷりの余韻を持たせて、兎に角マッタリ進んで行く。
鈴木さんの正体は判りきっているのが有りきで進むし、最後はある程度の予想がつく訳で、そんな中で結構な中途半端さを感じる締まらなさでエンドロール…投げっぱなしが多過ぎた。
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