「人として越境できない私が商品として越境する」皮膚を売った男 redirさんの映画レビュー(感想・評価)
人として越境できない私が商品として越境する
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あらすじを読んでぜひ観たいと思ったが、実際見てみたら、思ったほど暗いものではなく、現代の難民と、現代アートの問題を絶妙に絡めた、ブラックユーモアも少しあるような作品だった、
とはいえ、ラッカに暮らすサムの家族、母親は足を失い家には男の家族はいない。
現代アートと言われて流通するものはうんざりだ
現代でなくてもそうなんだが、
アートは金額で価値が決まるものではない。
0円になるか億単位の値段がつくかは、作品そのものには関係ない。
バンクシーが痕跡を残した壁、ただのコンクリートを剥がして売る奴がいる。
最後サムの背中は、、、ヒューマントラフィッキングの問題難民避難民の問題オークション現代アートの金をめぐる問題それにシリアの国内密告と圧政暴政、当時落下を制圧していたISの問題、
そんな中ギリギリの駆け引きみたいなことをしているが、サムが彼女との電話での稚拙な駆け引きじみたやり取り、突然シリアの列車の中で革命自由結婚!とはしゃぎ出すところ、飄々と、システムの中でアーティストとしての地位と金儲けしながら本当にやりたいことを実現している作家、モニカベルッチの美しきたくましい仕事ぶり、、、
ネタバレしますが最後はあっけらかんとハッピーエンドで、えっ?!となりました。
テーマが面白く、これでシリアのことにも興味が湧くなら素晴らしいと思う
モニカベルッチ
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