COME & GO カム・アンド・ゴーのレビュー・感想・評価
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【アジアン民族の坩堝、オオサカに夢と野望を持ってやって来て、夢破れ去る人々。苦しみながらも逞しく生きる人々の姿を鮮烈に描いた作品。】
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ー 今作は、複数のアジア諸国、それは韓国であったり、ベトナムであったり、中国であったり、台湾であったり、香港であったり、ネパールであったり・・、からオオサカに夢や野望を持ってきた人々の様々なストーリーが、並行して描かれる。
それが、観る側には儚く、見えるのである。-
◆感想
・オオサカには、実に多くのアジアン民族が住んでいる事が分かる。
それは、良いように搾取される技能実習生のベトナム人であったり、中国の富裕層に取り入ろうとAV嬢達を斡旋しようとする韓国の男であったり、日本に来てAV嬢との握手会に参加する台湾人であったり・・。
・この作品が面白いのは、上記の人間達の悲喜劇を淡々と描いている点である。
技能実習生制度を糾弾する訳ではなく、AVオタクを糾弾する訳ではなく、
只管にオオサカに魅了されたアジアン系民族の一人一人を俯瞰したような視点で描いているのである。
<今作は、それぞれの登場人物達に物語があり、それが収斂する訳でもなく淡々と描かれているのであるが、それが却ってアジアン系民族の坩堝に来た人、去る人、生きる人々の姿を鮮烈に切り取っているのである。>
<2022年1月16日 刈谷日劇にて鑑賞>
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