「物静かで地味なギリシャ映画」林檎とポラロイド odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
物静かで地味なギリシャ映画
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ケイト・ブランシェットが絶賛した映画ということで鑑賞。
ケイト・ブランシェットがヴェネチア国際映画祭の審査員長をしていた時にたまたま他の会場で観た本作に惚れ込んだようだ、クリストス・ニク監督はギリシャの女性監督でケイト・ブランシェットとも意気投合したようで彼女主演での映画作りにも乗り気の様ですと。
テーマは自分探しでしょうかね、コロナほどのパンデミックではないが突然記憶を失う奇病が蔓延、中年男性のアリスはアパートで独り暮らし、妻を亡くしたようだ。記憶を亡くして施設でリハビリに努めるが身よりはおらず手掛かりはつかめないまま、仕方なく医師団の指示通り自転車に乗ったりホラー映画を観たり仮装パーティに出席など繰り返す。タイトルのリンゴは主人公の大好物、いつも食べています、原題のMilaもギリシャ語でリンゴのこと、ポラロイドは体験学習の証拠として医師から撮るように言われただけ、あまりタイトルとしての意味はありませんね。
もし自分が彼の立場に陥ったらどうするだろうかの興味が無い訳ではないが延々、記憶探しの長旅に付き合わされるので退屈、こんな課題クリアで記憶は戻るのかと大いに疑問でしたが葬儀に参加したことで妻の墓参りの帰路に記憶喪失になったことを思い出したので効果はあったようです。まあ、物静かで地味なギリシャ映画でした。
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