「歌から歌へ。人から人へ。心から心へ。難解でもないが分かりやすくもない。でも時間の流れを感じさせない(退屈しない)。綺麗な風景ばかりじゃない。でも圧倒的に映像美。」ソング・トゥ・ソング もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
歌から歌へ。人から人へ。心から心へ。難解でもないが分かりやすくもない。でも時間の流れを感じさせない(退屈しない)。綺麗な風景ばかりじゃない。でも圧倒的に映像美。
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①題名をずっと“song to sing(歌う歌)”と思ってました。だから音楽映画と思っていたら大間違い。②表ヒロインのルーニー・マーラーも裏ヒロインのナタリー・ポートマンも『自由になりたかった』と語る。人間は生きている限り何かから自由になれることなどないのに。③人の心のうち、思考・感情の流れというものを果たして映像で描けるものだろうか。映画の中盤くらいからずっとその考えが頭から離れない。④登場人物たちの台詞が本当の気持ち・考えを言っているのかわからない。表情や行動の裏にある気持ちや考えが表面上通りなのかもわからない。だから移り変わる映像に答えを探そうとする。正解はわからないけれど、その作業はスリリング。⑤メインキャラクターの4人はすべて好演。なかでも途中からさりげなく登場するナタリー・ポートマンの存在感。表ヒロインのルーニー・マラーを凌駕する。⑥ケイト・ブランシェットも短い出番ながら鮮やかな印象を残す。流石。⑦人の心は移り変わっていく。友情から離反へ、出会いから別れへ、愛から憎しみへ、諦めから絶望へ、そして最後ヒロインは変わらぬものを見つける。そういう意味では若い女性の心の放浪を描いた意外とシンプルな物語なんだけど…⑧パティ・スミスはおばあちゃんに、イギー・ポップもおじいちゃんに…でもなんかまだロックしてるよなァ…
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