「【SONG to ALL】」ソング・トゥ・ソング ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【SONG to ALL】
セリフが詩のような作品だ。
舞台となったオースティンや、ソング・トゥ・ソングというタイトルから考えると、歌の歌詞を意識したこともあるのだろうか。
不思議な感覚を覚える。
脚本も詩集のような構成になっているのだろうか。
場面ごとの設定は、チャプターのようで、そして、全体としては、物語になっている。
この独特のアプローチは、静かな演出で観る側のイマジネーションを要求する手法とともに、テレンス・マリックならではのものだと強く思う。
音楽の街を舞台にしてるが、これは僕達全ての人に向けた賛歌だ。
夢、希望、努力、愛、欺瞞、裏切り、怒り、確執、快楽、喪失、失望、挫折、
そして、再生。
僕達が経験するものたち。
やはり、この作品は皆に向けた賛歌だ。
独特のアプローチで、好き嫌いはあると思うが、僕は好きな作品だった。
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