「全てにおいて評価の高いミュージカル映画。」Everybody's Talking about Jamie ジェイミー SAMURAI JAPANさんの映画レビュー(感想・評価)
全てにおいて評価の高いミュージカル映画。
ミュージカル映画を探していたところおすすめに出てきたので鑑賞しました。
この作品は様々なテーマが込められていますが、やはり一番大きいのはLGBTQでしょう。
特にロコシャネル登場のシーンでQueenのフレディ・マーキュリーがエイズで亡くなるニュースが言及され、ダイアナ妃がエイズ患者を慰問する映像も出ました。ロコシャネルがドラァグクイーンだった80年代の同性愛者への差別やデモシーンがロコの歌とともに流れてよりテーマに追及してあるさ作品に仕上がっていました。
実話をもとにした作品とのことで調べましたが、映画通り苦労されたそうです。今は昔よりは偏見も少なくなってきましたが、偏見というのは根強くこんなレビューしている自分もどこか違和感を覚えているところもあります。この作品はそんな醜い心を叩き直してくれる映画です。
そしてなにより映像のクオリティの高さに驚きました。歌のシーンに入ったらその場で踊るだけでなく、曲の雰囲気に合わせて背景が変わったり、ミュージックビデオのような白黒の世界に行ったりと演劇とは違う映画の良さを前面に出していて、映画としてのクオリティも高いと思います。
曲も素敵でストーリーのテンポもいいので内容を理解しやすく映画の世界にのめりこめました。"自分らしく"だけでなく"自分自身になること"の大切さ、そして何より自分の一番の理解者「母親」の偉大さを感じ取れる作品でした。やはり母は偉大です。
見た人は最後笑顔で終われます。人として学べることもある作品です。ぜひ皆さんも鑑賞してみてください。
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