「大風呂敷と元気玉」エターナルズ グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
大風呂敷と元気玉
一体どこまで大風呂敷を広げるんだ⁉️
と思いながらも、気が付いたらヒーローが束になっても倒せないサノスが登場し、あれよあれよと大感動、大団円で幕を閉じたアベンジャーズ。
それなのに他にもまだ広げる風呂敷があるんですか⁉️
と期待と裏腹の不安も抱えながらの鑑賞でした。
どうしてどうして、なかなかやるもんですな。
と、落語の世界の御隠居がつぶやきそうな天晴れ感で、最初から最後まで楽しむことができました。
ヒーローたちの能力や強さみたいなものの比較では、アベンジャーズ以上に突き抜けるものはできない。
そんなことは百も承知で練り上げた脚本と演出なのだと思います。
我々の誰もが多かれ少なかれ、どこかで見たことのある古代文明がはしばしに出てきます。そのせいかいつの間にか、彼らエターナルズから人類はこんなにも寄り添われてきたんだな、という感情が湧いてくるのです。これはアベンジャーズとは一味違う地続きの感覚です。また、終盤にかけての展開は『ドラゴンボール』の元気玉にヒントを得ているような感じで、余計身体に沁みてきます。
荒唐無稽な設定のSFアクションなのに、キャラクターの多様性や親近感、共感性という部分の表現がしっかりとしているので、どの登場人物も応援したくなります。
続編の風呂敷もまたとんでもなく大きくて畳みづらそうなので、ますます楽しみです。
あの創造神だって、実はこういうことなんです、という裏のストーリーだってあり得ると思います。
【蛇足】
ラストのギリシャ神話『イカロスの翼』的なシーンですが、太陽までは光速でも約8分。実際に自力で到達するのには何年あるいは何十年とかかります。
今晩は
今朝、お酒の神様と遣り取りさせて頂きましたが、最近これだけ評価が真っ二つに分かれる映画も珍しいなあと思っています。
で、何が言いたいかと言うと、昨年までであれば肯定者、否定者の間で不毛なコメントが行き交っていましたが、今回はそれがないな・・、と。
ディベート大好き&会社では力業一本背負いでも、相手を屈服させる男としては、このサイトも健全になったのかなあ・・・、と思う今日この頃です。
建設的な意見の遣り取りは好きなのですが。
我ながら、勝手な事を言っているなあ・・、と思いつつ。
(一年前、私のレビューに矢鱈と絡んできた全然辛くない輩が居たなあ・・。本当に検察に踏み込まれちゃったのかなあ・・。それはそれで、怖いなあ・・。)では。